本 「発達性トラウマ障害と複雑性PTSDの治療」(目次・引用)


ちょっと気になった本があったので、読んでみました。




題名:発達性トラウマ障害と複雑性PTSDの治療

著者:杉山登志郎 (1951生)

発行:誠信書房

初版:2019年1月

頁:117P

価格:1800円+tax



---目次引用 ココから---

目次:

序章 トラウマ処理を学ぶ

Ⅰ  あいち小児センター「子そだて支援外来」開設
Ⅱ 症例:トラウマ処理を学ぶきっかけとなった家族の治療
Ⅲ EMDRを学ぶ



第一章 発達障害から発達性トラウマ障害へ

Ⅰ 子供虐待と発達障害との複雑な絡み合い
Ⅱ もう一つの子ども虐待の後遺症-解離性障害とフラッシュバック
Ⅲ 第四の発達障害
Ⅳ ASD未診断の親と被虐待の既往
Ⅴ 親の気分障害の存在と被虐待の既往
Ⅵ トラウマによって発達障害は起こるか
Ⅶ 自閉症とASD / ADHD



第二章 発達性トラウマ障害と複雑性PTSD

Ⅰ 症例: 著しい不適応が認められた発達障害の男児と精神科受診中の両親
Ⅱ 母親への並行治療
Ⅲ 発達障害臨床でしばしば出会う難治性の親子例
Ⅳ 複雑性PTSDの臨床例
Ⅴ 発達性トラウマ障害の臨床像
Ⅵ 国際的診断基準用の発達性トラウマ障害の診断基準



第三章 少量処方

Ⅰ 少量処方への気づき
Ⅱ 症例:少量処方を用いた40歳台(ママ)女性と小学生女児
Ⅲ なぜ少量処方が有効なのか
Ⅳ 複雑性PTSDへの薬物治療



第四章 複雑性PTSDへのEMDRによる治療

Ⅰ EMDRのプロトコールとチャンスEMDR
・1.EMDRの通常のプロトコール
・2.ASDのトラウマ処理:チャンスEMDR

Ⅱ 複雑性PTSD症例へのトラウマ処理の試行錯誤

Ⅲ パルサーによる4セット法

Ⅳ 症例:激しいDV被害を受けた親子の並行治療
1.7歳児Hの治療
2.妹Jの治療
3.母親 I の治療
4.親子並行治療のまとめ

Ⅴ さらなる技法の工夫が必要な場合
1.極めて重症な性的虐待症例
2.難治性の嘔吐反応
3.ゆっくり処理が進む処理速度の遅いASD
4.暴言のフラッシュバックが残遺する場合
5.パルサーを用いたその他のさまざまな処理の工夫

Ⅵ 簡易処理による治療の変化



第五章 複雑性PTSDへの手動処理による治療パッケージ

Ⅰ さまざまなトラウマ処理の技法
Ⅱ  トップダウンのトラウマ処理法
Ⅲ ボトムアップのトラウマ療法
1.EMDR
2.ブレインスポッティング
3.ホログラフィートーク
4.自我状態療法
5.ソマティック・エクスペリエンシング
6.ボディコネクトセラピー
7.思考場療法

Ⅳ なぜ治療パッケージを考えるようになったのか
Ⅴ 複雑性PTSDへの簡易型処理を中核とする治療パッケージ
1.アルゴリズム
2.少量処方パッケージ
3.治療前にチェックが必要な病態
4.手動によるトラウマ処理の実際



第六章 自我状態療法

Ⅰ 多重人格生成の病理
Ⅱ 自我状態療法の概要
Ⅲ 自我状態療法簡易版
Ⅳ トラウマ処理を行う順番と治療目標
Ⅴ 症例:自我状態療法によって治療を行った解離性障害をもつ20歳台(ママ)の女性
Ⅵ トラウマに蓋をするだけでは治療にならない


あとがき
文献一覧
索引

---目次引用 ココまで---

※ ママ=「活字印刷そのママ」という意味です




かなり古い専門用語の使用と「PTSD=障害」という位置づけで進んでいく内容です。

症例や治療は「成功例」のみを扱っているようです。

ただし、表1「複雑性PTSD」 表2「複雑性PTSDの特徴となる症状」のみは、使えるかもしれないと思いました。

2019年初版ですが、医師も試行錯誤中のようです。
私は、もう、モルモットになりたくないという本音がありまして、精神科の医師の知識の度合いの程度を知るためには有用でした。


本(マニュアル)を通して感じた印象は、「困っている人本人が不在」というものでした。

この本についてのレビューや感想を目にしていないので、分かりませんが、C-PTSDを全く知らない人にとっては、腑に落ちるところも有るかもしれないなあと思いました。

ただし、「自分はこうである」と決めてしまうと、非常に辛くなってしまうこともあるかもしれませんので、私は、参考程度に留めておきました。


通常の本ではなく、医師用の簡易マニュアルみたいな感じと、成功例の発表としての途中経過です。


暴力に対しての反応は、一人ひとり全く違うと感じています。

一人ひとり、同じものを見ても一つとして同じ絵を書かないのと同じです。


「医師の治療目標」に合わせてしまう、過剰に迎合する、過剰に適応する、順応する、相手の期待や心理に応えようとして更なる心的外傷を負う可能性もあるという、C-PTSDの状態にいる人の基礎知識があってくれる医師であれば 言うこと無いのですが・・・。





私が、初めて「自分の状態を確認する方法」を知ったのは、セラピストの一言でした。

「あなたは今、道を歩いています。何が見えますか?その風景を教えてもらえますか?温かいですか?寒いですか?どんな気分ですか?」

今も、「何が見えますか?」というセラピスト の一言で自分の状態を自分で感じて観ることが出来ます。


忘れもしませんが、最初に見えた風景は「真っ白な霧に包まれて、何も見えません。手を伸ばしても見えないんです。足元も、道も、風景も何もかも霧に包まれています」と答えました。

その日は、一日中泣いていました。
セラピストを信じた瞬間でしたし、私の気持ちや感覚を聞いてくれる人間が存在することを初めて知ったのでした。

それと、自分の状態を感じることが出来たという喜びで泣いたのかもしれません。
ホッとしましたし、愕然ともしましたし、嬉しかったですし、感覚を取り戻したことに対する驚きをそのまま出しましたし、泣いていることで感情があるという事に驚きもしましたし、何よりも生きている感じがしました。

「自分がどう感じるか」は自分しか分からないのだなあとも思いました。


今ですか?

そりゃ、内緒です。 恥ずかしいですもん。



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