映画「デブラ・ウィンガーを探して」/(2002・米)

「Searching for Debura Winger」(2002)

ホリー・ハンターが出演していなければ見なかったであろう作品。

40代~の女性が、いわゆるハリウッドでどう生き抜くか、どう、生きるか?というのを、女優さん(パトリシア・アークエット)が様々な40代以降の女優さんと話をしていく・・・という、半ばドキュメンタリーです。

ストーリーは無いのですが、とうとう所有してしまった一本。


このドキュメンタリー映画は、30代に見つけて「そうなるのか?」が、しばらくして「そうだよね」になり、「今、まさにそうだよ」になって、「ああ、そうだった、仕事と男の両立ねえ。家庭と仕事と男や恋だ愛だは、全部やっちゃるぜって生きてきたが、わかるわ~。罪悪感あるよねえ」と、しみじみし始めています。

そして、また、しばらくして観て「そうだったよ。そうそうそうだったよ・・・。今の40代はどうなってるのかなあ?誰もが脂の乗り切ってる40代はすげーぞ。人間がいい味になってきてるし。あたしゃあ、女性が性別を理由に仕事を辞めさせられない世の中になる為の踏み台になれたかのう?」というオバアチャンになりたいです。


ハリウッドは確かに、よく分からない世界ですし、そこに触れたくはないのですが、それでも「映画の街を作ったれ!」と「グッドモーニング・バビロン」の頃のように、映画の街を作り上げた場所で、そこが、どうなっているのか中に入っても分からない迷宮っぽいのですが・・・

ときどき「お!」という作品を見つけるので、とても楽しいです。

ホリー・ハンターの「The Piano」を見たいのですが、あまりにショッキングなシーンがあるので、どうにも手が出ません。


そう、どの世界にも「この人」という人がいるのですが、ホリー・ハンターが「She is the ONE.」という感じです。
(それ以外に、何と言ったらいいのか・・・)

10年前の40代より、どうか生きやすくなっていて欲しいと思って、一歩も引かずに生きてきました。
(押しのけて前に行くというより、そのまま歩き続ける感じです)

過激なフェミニストやフェミニズムからは距離を置いていますが、性別関係無く、生きるのは大変ですし、生き抜くのは生き物としてやはり大変です。

ほとんど、フリーランスとしての仕事をしてきましたが、フリーランスこそ、男女の区別がなさそうでいて、やはり、「女性に向いている」なんて言われる事もありそうでしたが、私の場合は、それが無かった。不思議なことですが・・。

それって、もしかしたら「男の世界に入っていくハリウッドの映画女優さん」とは違って、その道に元々男女という区別より、職人としてやれるかどうか?で量られる分野だからなのかもしれません。

競争が激しくなる前に作っていく側だった時、世界中の人と手を組まなければ作り上げられなかった産業でしたから、もしかしたら、世界職人組合みたいな物が、名前は無いとしても、横のつながりだけで作ってしまったのかもしれません。

そうすると、横のつながりに、新たに入ってくる人は上下関係は無いので、自分の力でやり続ける事ができるようにしてしまっていたのかもしれません。

もう、そこには企業ピラミッドも有りませんし、上下関係も無く、男女の区別も無く、下手をすると国籍も関係ありません。

「何とか賞」が付いていようが無かろうが、権力も存在せず、成功も「金を持っているか持っていないか?」ではありません。

しかし、主張というものをしないので、会社組織にずっといる人たちやクニの人たちは知らないかもしれません。

働き方なんて、自分で作るしかありませんでしたから・・・。

今もあるのですが、本にもならず、メディアにも出ず、なんとも地味なネットワークだと思います。


それでも、ドキュメンタリー映画「デブラ・ウィンガーを探して」は、2000年初めの頃に40代であって女性たちの声は、多少拾えているのではないかと思います。

表現者としての俳優業は、年齢が関係ない仕事なのに、「35も過ぎたし、そろそろ引退したら?」というプレッシャーを女性という性別だけを取り上げられたら堪らん!という時代もあったのでございます。

きっと、これは、ハリウッドだけではなく、今もモヤモヤしている問題の一つだと思います。

このドキュメンタリー映画が、上映されたのはきっと、まだSNSも爆発的に広がっていない時に「知名度の高い人たちが声をあげましょうか」という趣旨でもあったと思います。

今は、もっと幅広い表現方法がありますので、ジワジワ広がるのも時間が掛からず、一気に広がると思います。

ただし、それらに振り回されない技術も必要になったようにも感じます。


テレビはどこも地域が決まっていますが、映画は世界市場がありますので、以前は「言いたいこと」があれば、映画を利用するという方法も利用していたということでしょう。

2002年時点は、まだ、大らかな時代でした。



「年齢の話をしないなんて、変よね」




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